ITストラテジストの勉強方法-実務経験なし、2か月の学習期間

先日受験したITストラテジスト試験に合格したので、合格体験記と勉強方法についてまとめていきます。

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受験の経緯

私がITストラテジストを受験した目的は自己研鑽です。特に仕事でIT系の資格が求められるというわけではありませんが、自身の知識の幅を広げるためにITの基礎を身につけようと考え、受験しました。今後、実際にプログラミングやシステム開発を行うことはないと思うので、ITを活用した戦略を学ぶためにITストラテジストを受験しました。受験時までの資格としてはITパスポートを持っていました。

ITストラテジストの概要

ITストラテジストとは

出典:IPAホームページ

ITストラテジストは情報技術者試験の中の高度な知識・技能を要する試験(高度試験区分)の中の一つです。IPAによれば、受験の対象となる人物は以下の者です。

高度IT人材として確立した専門分野をもち、企業の経営戦略に基づいて、ビジネスモデルや企業活動における特定のプロセスについて、情報技術を活用して改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する者。また、組込みシステムの企画及び開発を統括し、新たな価値を実現するための基本戦略を策定・提案・推進する者

引用:IPAホームページ

ITというとESやプログラマーが思い浮かびますが、ITストラテジストは、ITを活用した業務改革等の提案、戦略の策定が中心となります。戦略(ストラテジー)を立てることからITストラテジストと呼ばれています。今日、ITを活用することはすべての企業において求められることからITストラテジストの需要は高まっているといえるでしょう。

試験は、年1回10月の第3日曜日に実施されます。

ITストラテジストの難易度

難易度については一概に言えるわけではないので参考になりそうな情報を掲載します。

合格率は13~15%

IPAの統計情報によれば、ITストラテジストの合格率は13~15%の間で推移しています。他の高度区分の試験もほぼ同様の合格率です。この数字だけ見れば低い合格率のように思えますが、公認会計士の合格率が10%程度、司法書士の合格率が3%程度であることを考えれば、最難関と言われる国家資格よりも合格率は高いと言えます。全く別の分野の試験の合格率と比較することにあまり意味はないと思いますが、参考になればと思います。

難関上位?

このサイトによれば、ITストラテジスト等の高度区分の試験は、司法書士、税理士、不動産鑑定士と並ぶ、難関上位の試験だそうです。これらの試験を受験したことがないので、比較はできませんが、試験範囲等から考えますと、司法書士、税理士、不動産鑑定士よりは難易度は劣ると思います。

難易度偏差値71?

このサイトによれば、ITストラテジストの難易度偏差値71で超難関に当たるそうです。

受験してみて感じた難易度

私は、ITストラテジストに合格するために、2か月間ほぼ毎日3時間の勉強時間を費やしました。私は、受験するまではITパスポート程度のITの知識しか有していなかったのでこれほど時間がかかりました。基本情報技術者試験応用情報技術者試験に合格されている方であれば、より短期間での合格も可能だと思います。

ITストラテジストの試験の内容

午前Ⅰ 午前Ⅱ 午後Ⅰ 午後Ⅱ
試験時間 9:30~10:20
(50分)
10:50~11:30
(40分)
12:30~14:00
(90分)
14:30~16:30
(120分)
出題形式 多肢選択式
(四肢択一)
多肢選択式
(四肢択一)
記述式 論述式
出題数
解答数
出題数:30問
解答数:30問
出題数:25問
解答数:25問
出題数:4問
解答数:2問
出題数:3問
解答数:1問

午前Ⅰ試験

午前Ⅰ試験では、ITストラテジスト試験、システムアーキテクト試験、プロジェクトマネージャ試験、ネットワークスペシャリスト試験、データベーススペシャリスト試験、エンベデッドシステムスペシャリスト試験、ITサービスマネージャ試験、システム監査技術者試験の全ての試験区分に求められる基礎知識を問う問題が出題されます。ITに関する幅広い知識が必要です。

午前Ⅱ試験

午前Ⅱ試験では、試験区分ごとの専門分野を中心とする深い知識を問う問題が出題されます。ITストラテジストでは、「システム戦略」、「経営戦略」、「企業と法務」について出題されます。

午後Ⅰ試験

午後Ⅰ試験では、記述問題が出題されます。業務改善や経営戦略に関する文章を読み、それに関する問題を解いていきます。国語の問題に近いです。企業が実際にどのような業務改革を行ったか、ITをどのように活用したか、それを行うための障壁は何か、といった実際の業務で問われるような内容が問題として出題されます。

午後Ⅱ

午後Ⅱ試験では、論文問題が出題されます。ITを活用した業務改革について与えられたテーマに従って論文を作成します。ITストラテジスト試験における最大の関門です。自分の経験を基に立てた戦略、どのように実行したか、上層部からの評価を論述するように問われますが、そのような経験をしていない人も多いです。ですので、あらかじめ、自分なりに論文を作成する上での自身の架空のバックグラウンドを決めておくことが重要です。

勉強方法

では実際の勉強方法に移ります。私が利用した書籍等を中心に紹介したいと思います。

午前Ⅰ・Ⅱ試験

午前Ⅰ・Ⅱ試験の対策としては、ITパスポート試験の復習から行いました。以下の書籍を活用しました。

いずれも良書です。既にITの知識が固まっている方はこのステップは必要ありません。私のように業務経験がない方は、ITパスポート程度の基礎知識の復習の必要があると思います。

以上の書籍を一通り読み終えた上で、実際の問題に取り組みました。

[appbox appstore 1168900822]

練習問題は書籍とアプリを取り組みました。この2つを5回ほど取り組みました。

午前の対策はこれで十分だと思います。

午後Ⅰ・Ⅱ試験

午後Ⅰ・Ⅱ試験はすぐに過去問に取り組みました。とりあえず問題の傾向を知ろうと思ったからです。

私は、この問題集をやり込みました。これは、試験の過去問の解説と模範解答が掲載されている問題集です。まず、初めに一通り読み込み、次に実際に問題に取り組みました。問題を解いて見て知識が足りないと思った部分を以下の書籍で補いました。そして、再び問題に取り組みました。合計で3回取り組みました。また、この本にはダウンロードコンテンツとして14回分の過去問と解説が加えられているので、それにも取り組みました。演習量としては十分だったと思います。

午後の試験はとにかく時間がないので、あらかじめ問題を繰り返し、時間内に解くことができるように練習をしておきましょう。

まとめ

ITストラテジストの試験は資格試験の中では難しいと思います。ですので、十分な勉強時間を確保する必要があります。ですので、早めの対策をおすすめします。ITストラテジストに関する書籍は多数出版されていますが、あまり多くの書籍・問題集に手を出すのではなく、1つの書籍・問題集をやり込みましょう。ITストラテジストの合格には、知識よりも正しい文章を書けるかどうかが鍵となってきます。私の体験が、皆様の合格の一助となれば幸いです。

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